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シュガーロード~田代(佐賀県)その3~

2013年01月27日

 前回までの内容はこちらまで
 シュガーロードのお菓子たち ~田代(佐賀県)~ 
 シュガーロードのお菓子たち ~田代(佐賀県)その2~ 

 佐藤製菓本舗を後にした私たちは、もう一軒 気になるお菓子屋さん 「山ノ内製菓」へ向かいました。

 田代宿は、江戸時代、対馬藩の領地でした。
 詳しくはこちらをご覧下さい。この背景をちょっと理解した上でお菓子を見るとまた新しい発見があるというもの。そんなことを山ノ内製菓で実感できたのは面白かったです。

 歩いているとこんな標識を見つけました。


 

こちらが、田代小学校の前にあるえびす様。岩にほってあります。(みえますか?)
佐藤製菓本舗の栗饅頭はこのえびす様のお祭りで販売されているものです。
それにしても、佐賀県に入ったら、えびす様をあちらこちらで見かけます。
福岡にはない文化です。佐賀市内にはもっといらっしゃるという話もききました。
是も調べたら面白いかもしれません。



佐賀県は、長崎街道に関する標識や説明などの看板などがきちんと整備されています。
歩いているとこんなものが・・



さて、お目当ての山ノ内製菓へ到着。
こちらのお菓子は「ちゃんちゃん坊」というのが有名。飴の中に大豆が入っているんです。




買ったのはちゃんちゃん坊・とら巻き・あんぱん饅頭



 とら巻き・・これは長崎のお菓子です。対馬の領地だったから、こちらでもつくられているのでしょうか?お店のスタッフは若い人だったので、詳細はわかりませんでした。
調べてみたら、どうもつながりがあるようです。こちらをご覧下さい
とら巻きに似たお菓子が対馬にはありますもんね。「かす巻き」です。愛媛の「たると」も似ています。とら巻きも調べると面白そうです。

ちゃんちゃん坊は大豆の周りを飴で固めた物・・みたいなお菓子です。
この飴の部分が、他のお菓子で食べたことがあるな~って思って考えて思い出したのが、梅鉢の外側に味が似ています。「梅鉢」も実はシュガーロード(長崎街道)に関係のあるお菓子で、佐賀市内に老舗のお菓子屋さんがあります。つながっているのかも・・・。(推測ですが)って思いながら、袋に書いてある原料をみたら、水飴と砂糖とある。梅鉢と同じだわ。だから同じ味なのね・・と納得。同じ佐賀県に形が違えど、似たお菓子があるというのも面白いです。

とりあえず、お目当てのお菓子をゲットして、急いで鳥栖に向かった私たち。もう一軒気になるお菓子屋さんが鳥栖駅の近くにあります。小城まで行くので、急げ、急げ・・・って感じです

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さて、ここでおさらいコーナー
 ~長崎街道(シュガーロード)について~
 長崎街道(シュガーロード)は江戸時代に整備された脇街道の一つで、小倉の常盤橋を起点として長崎にいたるまでの路線です。長崎の出島に入った砂糖はこのルートを通って大阪や江戸に運ばれました。この砂糖が通った道沿いには、さまざまなお菓子が生まれることとなります。そして、時代が下って、炭鉱が華々しい頃にそのお菓子たちは筑豊で大きく花開く事になります。今では全国的に有名になっている【ひよこ】や【チロルチョコ】などは筑豊生まれのお菓子です。
 私はこのシュガーロードを歩いて、お菓子が生まれた土壌、文化などを調べたいと常々思っていた・・というわけです。小倉~長崎までの宿場町に繁栄したお菓子、今でも残っている古いお菓子、新しい時代のお菓子、絶滅しかかっているお菓子など調べますよ。そして長崎まで調べたら、南蛮菓子の故郷、ポルトガルへ・・・と野望をいだいております。
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Posted by はなはな at 23:40Comments(0)田代

シュガーロード~田代(佐賀県)その2~

2013年01月27日

 先日(12月11日)は今年最後のシュガーロード(長崎街道)のお菓子の調査に出かけました。
 今回は佐賀県です。

 筑豊をでて、内野、山家、原田、田代・・・と宿場町が続きます。

 今回は佐賀県の田代宿(たじろしゅく)にある古いお菓子屋さんが、この師走の時期にだけ、栗饅頭を販売する・・という情報をfbのお友達から教えていただいたので、調査もかねてお出かけしたわけ。田代→鳥栖→佐賀→小城・・・という強行軍。サクサクとまわりましたよ~~

 調査隊メンバーは、いつものHさんとTちゃんです。今回は時間がとっても限られているので、前もって下見をしておいて良かった・・って感じです。

■田代宿  佐藤製菓本舗  栗饅頭

 



















 さて、田代宿にある古いお菓子屋さんは【佐藤製菓本舗】です。
 前回の下見はこちらのブログ(シュガーロード ~田代(佐賀~)をご覧くださいね。

 前回のブログにも書きましたが、佐藤製菓本舗の前はシュガーロード(長崎街道)。道を渡ったら、八坂神社です。どこへいっても、その町の鎮守となる神社がありますね。田舎に行けばなおさら神社とお菓子屋というのはセットになっているような気がします。

 私たちがお店に着いたとき、栗饅頭を買い求めるお客さんが数人並んでいました。私たちも並んで、栗饅頭が出来上がるのを興味津々でながめていました。

 栗饅頭は写真でみていたので、人形焼のようなカステラ饅頭なのかなあ・・って思っていましたが、どうも違うようです。でも人形焼のような型に生地をながして、あんこを入れて、また生地をかけて、炭火で焼く、ひっくり返してまた焼いて、出来上がり・・・のような感じでした。

 この焼き型と、生地を流す機械がとても良く出来ていて、焼き型6個分をいちどきに生地をながせるのをみたら、思わず私たちは歓声を上げてしまいました。本当にささっとできるんです。
あまりにも喜ぶ私たちをみて、お店のご主人と奥さん?が「どこから来たの?」というので、福岡から長崎街道沿いのお菓子を調べにきた・・・というと、いろいろとお話をしてくださいました。

 話を要約すると、
 お店は創業139年で、ご主人で5代目になること。
 栗饅頭は120年の歴史があること。
 でも栗饅頭より、おこしのほうが古いこと。おこしは142年の歴史だそうです。
 私たちが大喜びしてみている機械は100年ものであること。
 栗饅頭は師走のえびす市の縁起物で、1日1000個くらい焼くこと。
 栗饅頭はきび砂糖が使われていること。
 縁起物なので、栗饅頭を年末に食べると「まんぐりよく」(なにごともうまくいく)年が越せるといわれているということ・・・などなど。
 
 明治時代のお店の周りの写真なども見せていただいて、参考になるお話をたくさん伺うことが出来ました。ありがとうございました。

 焼き型はこれ。炭火で焼いてます。だから栗饅頭は外側がカリカリ、中はしっとりです。 


 生地を流す機械はこれ。6個分を一度に流せる優れもの





栗饅頭

 
さて、栗饅頭の味・・ですが、これがまた美味しいのです。
大きさは一口サイズ。
出来立ては、外側がかりっとしていて、中はもっちりの生地です。
生地は米粉を使っているのかな?もっちり感がとても良い感じ。
で、この生地はできたてと冷えてからとは、ちょっと変化します。
どちらも美味しいけれど、出来立てをすぐに食べるのが絶品。
アンコは黒餡(こしあん) きび砂糖のおかげで、ちょっと甘い後味が残ります。
甘党としてはこの甘い後味がうれしい。白砂糖にはない、後を引く甘さ。でもしつこくないんです。
たくさんかって冷凍してもよいそうなので、私は多めに買いました。
冷たくなったのを、トースターであたためると、また変わった生地の美味しさが楽しめるそうです(翌日、Tちゃんが試したらしいです)
 



 お値段は10個 500円 (安いですよ)
 今年は12月20日くらいまで販売しているらしいですよ。
 詳しくは、このブログの佐藤製菓本舗のリンクを見てくださいね。
 ご主人が言ってらっしゃいましたが、「毎年、終わったあとに尋ねてこられる方が多いのです。」 とても気の毒がってらっしゃいましたので、栗饅頭が欲しい方は必ず、確認してからお出かけくださいね。
 
 
 えびす市のえびす様は、田代小学校(代官所跡)の前にいらっしゃるそうなので、お参りして、次のお菓子屋さん 山ノ内製菓に向かう事にいたしました。 (つづく)

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さて、ここでおさらいコーナー
 ~長崎街道(シュガーロード)について~
 長崎街道(シュガーロード)は江戸時代に整備された脇街道の一つで、小倉の常盤橋を起点として長崎にいたるまでの路線です。長崎の出島に入った砂糖はこのルートを通って大阪や江戸に運ばれました。この砂糖が通った道沿いには、さまざまなお菓子が生まれることとなります。そして、時代が下って、炭鉱が華々しい頃にそのお菓子たちは筑豊で大きく花開く事になります。今では全国的に有名になっている【ひよこ】や【チロルチョコ】などは筑豊生まれのお菓子です。
 私はこのシュガーロードを歩いて、お菓子が生まれた土壌、文化などを調べたいと常々思っていた・・というわけです。小倉~長崎までの宿場町に繁栄したお菓子、今でも残っている古いお菓子、新しい時代のお菓子、絶滅しかかっているお菓子など調べますよ。そして長崎まで調べたら、南蛮菓子の故郷、ポルトガルへ・・・と野望をいだいております。
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Posted by はなはな at 23:08Comments(0)田代

シュガーロード~田代(佐賀県)~

2013年01月27日

 今日(2012年11月19日)は佐賀県の鳥栖に用事があったので、お出かけの準備をしていたら。
 ふと閃いたicon53 

 田代宿にいってみようか・・・と。

 田代はその昔、長崎街道の宿場町のひとつでした。

 先日から、筑豊をメインに調べておりました。
 並行して、私は筑豊より南のエリア、筑紫野市にある二つの宿場から佐賀市にいたるまでの宿場町に昔からあるお菓子を調べています。

 今日のお目当ては、田代宿にある、「佐藤製菓本舗」です。
 毎年、12月発売される、このお菓子屋さんがつくる栗饅頭は有名らしいのです。期間限定とは、とっても気になります。ネットで調べてみたら、12月のえびす市のために、作っていらっしゃるそうで、写真を見る限り人形焼のような栗饅頭。今日は、その下見・・を兼ねていってみることにしました。栗饅頭のことも聞きたいしね。

 地図でみたら、鹿児島本線 田代駅で下車。地図を見ながらあるきます。目印は八坂神社。
 神社の目の前にお店はあるのです。

 なので、迷わずサクサクと歩いて、到着
 まずは、八坂さんにごあいさつ。信心深いのよね~あたしって。
 一応、何か事を起こすときに鎮守様にごあいさつしてる。
 お邪魔しますって感じ。人間同士だって、始めまして・・・て言うでしょう。
 神様も一緒だっておもってる。余談だけど・・・

 いつもは神社では写真をとりませんが、今日はお天気がよくて、なんだか気持ちが良かったのでとらせていただきました。
 

神社の入り口にはこんな看板が二つも・・。そうです。神社の目の前を走っているこの道路、国道200号線は、長崎街道・・・なのです。この道を、砂糖がとおったのであります。(感慨深い)




お目当ての佐藤製菓本舗



今日、買ったお菓子は・・



お店の方にちょっとだけお話を伺いました。
古くからあるお菓子は、「おこし」だそうです。栗饅頭はあたらしい菓子だそうです。
そのおこしを使って、町おこしのパッケージで 「鳥栖興し」とは・・・。お上手

名物の栗饅頭は12月10日から焼くそうです。
そのときにまた、お伺いいたしましょっ

 icon156さて、ここでおさらいコーナー
 ~長崎街道(シュガーロード)について~
 長崎街道(シュガーロード)は江戸時代に整備された脇街道の一つで、小倉の常盤橋を起点として長崎にいたるまでの路線です。長崎の港に入った砂糖はこのルートを通って大阪や江戸に運ばれました。この砂糖が通った道沿いには、さまざまなお菓子が生まれることとなります。そして、時代が下って、炭鉱が華々しい頃にそのお菓子たちは筑豊で大きく花開く事になります。今では全国的に有名になっている【ひよこ】や【チロルチョコ】などは筑豊生まれのお菓子です。私はこのシュガーロードを歩いて、お菓子が生まれた土壌、文化などを調べたいと常々思っていた・・というわけです。
  


Posted by はなはな at 22:33Comments(0)田代