薩摩菓子~げたんは~

はなはな

2014年03月17日 21:36

近所の人から、お菓子をいただいた。
 見てみたら、な~~んと、「げたんは」ではあ~りませんか
 このお菓子、博多阪急でみかけたんだけど、たくさん入っているので買うのをためらっていたところだったので、大喜びです。近所の人は、私が郷土菓子を調べていることは知りません。偶然なんです。シンクロだわ。。

 ・・というわけで、本日のテーマは「げたんは」です。

 げたんは・・・というのは、下駄の歯という意味。
 形が下駄の歯に似ている・・というわけ。

 このお菓子の原料は、小麦粉 卵 黒糖であります。
 
 このお菓子と同じ仲間で、「黒棒」 「黒ん棒」というお菓子があります。こちらの方が、福岡では一般的ね。スーパーなどのお菓子のコーナーで売ってます。材料は、げたんはと同じ。ちょっと黒棒の方が、ドライ(乾燥してる)。げたんは、しっとりしてます。半生みたいな感じです。

 これが、げたんは


 
 袋を開けると、黒糖の良い香りがします。
 袋の下の方に蜜がたまってました。下に行くほどしっとりしてました。
 黒棒だと、このような蜜はしっかり固めてあります。液体でみることはないわね。
 げたんはが半生なのはこれが原因?


 
 形は不等辺三角形



 
 断面をみると、黒棒と同じです。



 黒棒の由来は、南蛮菓子のビスコッティ、ビスコチョ・・・という説があるようで、日本風にしたものがこのような黒棒やげたんは・・とうことらしいです。

 黒棒は、九州の郷土菓子ですが、今では大量生産されてあちこちで見られるようになったそうです。げたんはは、鹿児島の郷土菓子として、主に物産展などで見られるようですよ。

 薩摩菓子は素朴ですが、ご当地ならではのものが多い気がします。今年はぜひ、現地で食べてみたい…と思っています。


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~長崎街道(シュガーロード)について~
 長崎街道(シュガーロード)は江戸時代に整備された脇街道の一つで、小倉の常盤橋を起点として長崎にいたるまでの路線です。長崎の出島に入った砂糖はこのルートを通って大阪や江戸に運ばれました。この砂糖が通った道沿いには、さまざまなお菓子が生まれることとなります。そして、時代が下って、炭鉱が華々しい頃にそのお菓子たちは筑豊で大きく花開く事になります。今では全国的に有名になっている【ひよこ】や【チロルチョコ】などは筑豊生まれのお菓子です。
 私はこのシュガーロードを歩いて、お菓子が生まれた土壌、文化などを調べたいと常々思っていた・・というわけです。小倉~長崎までの宿場町に繁栄したお菓子、今でも残っている古いお菓子、新しい時代のお菓子、絶滅しかかっているお菓子など調べますよ。そして長崎まで調べたら、南蛮菓子の故郷、ポルトガルへ・・・と野望をいだいております。
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