KBCアサデス 九州山口にでました
2014年03月26日
ブログにお菓子のことを書きつづけて1年半くらいになります。
長崎は江戸時代、鎖国をしていた我が国で唯一の外の世界に開かれた町でした。
出島には、いろいろなものが入ってきました。その中に、砂糖がありました。
江戸や大坂にむけて運ばれていった砂糖。海路、陸路を使って運ばれていきました。
長崎街道は、そんな歴史から、別名シュガーロードと呼ばれています。
砂糖が通った道沿いには、甘いお菓子の文化も広がっていきました。
時代が変わって近代産業が盛んになりしころ、その沿線に、一大消費地が出現し、それによってますますお菓子は発展していきます。
長崎のカステラ、佐賀のまるぼうろ、筑豊のひよ子や千鳥饅頭などなど。
そんなお菓子を取り巻く歴史や、生まれた町の背景、誕生のお話・・・などに、魅力を感じてはまり込んだ郷土菓子の世界。まるで仕事のように、頼まれもしないのに、ブログに書きつづけています。
そんなブログを、たまたま、お菓子のことを検索していた、KBCアサデスの製作スタッフさんが見つけてくださいました。
ちょうど、「べつばら」という企画で、お菓子とそのお菓子を紹介してくれる人を探していたそうです。「べつばら」というのは、ランチなどを食べた後にでも、ペロリと食べれるお菓子・・。ほらよく、言うじゃない。ケーキはべつばら・・って。それ・・です。私はべつばらを紹介する、ベツバラジェンヌ・・ということになるらしいのです。
で、電話で急に何かありませんか?…・と尋ねられ(たくさん食べているのに、急に尋ねられると意外と思いつかないものですw)いくつか候補をあげて、その中から、長崎のホンダ洋菓子店の「スイスロール」を・・ということになりました。
一応、郷土菓子研究家としてのデビューです。
長崎・・というのもかなり感慨深い(私は長崎生まれです)
・・・というわけで、19日に長崎ロケ・・・に行ってきました。(その内容が本日、放映されました)
みよ♪ この晴れ姿(大笑)
場所は思案橋です。
レポーターの三好さんと、やり取りをしているところ。
郷土菓子研究をしているんだよ~~・という話。
べつばら・・・ということなので、その前に、ほんばら・・をということで、長崎名物、トルコライスを「つる茶ん」で食べました。このお店はトルコライス発祥のお店。創業大正14年の老舗です。
これを平らげた後に、いよいよ、べつばらのロケがスタート・・となりました。
今回、お邪魔した、ホンダ洋菓子店(http://swiss-roll.com/)は、長崎の公会堂前のあたりにある、創業90年くらいになるお店です。(創業大正14年)
今のオーナーは3代目。オーナーのお父様が初代、お兄さんが2代目だそうです。
初代は、梅月堂(シースクリームで有名なお店)で修業をなさったそうで、その後、洋菓子のお店を開かれたそうです。
長崎で初めての洋菓子店だったそうです。
「スイスロール」は、2代目のお兄さんが考案。
番組でも紹介されていましたが、こちらのスイスロールは、中にアップルパイが入っています。ロールケーキとアップルパイの二つの味が楽しめる優れもの。
なぜ、このようなお菓子を作るようになったかというと、作った当時(昭和33年)は、アップルパイがまだメジャーではなかったので、それを広めるためということと、当時のアップルパイのなかには、スポンジ生地をいれてつくっていたのだけど、これを逆にして、スポンジ生地で巻いてみたらどうだろうか・・と思ったからだそうです。
これが、スイスロールです。
スイス・・とつけたのは、バタークリームを使っているので、バター→酪農→スイス・・と連想して名づけたとのことでした。バタークリームというと、私と同じくらいの年齢の人にとっては懐かしいかもね。私が小さいときには、デコレーションケーキにはバタークリームでした。当時はまだ、生クリームがなかった(あったかもしれないけれど、メジャーではなかったのです)
バタークリームは、生クリームより日持ちがしますが、食べると重たい感じがします。(生クリームよりは)しかし、このスイスロールのバタークリームはとても上品で、甘い(といっても控えめ)中にほんのり塩味がしててとても美味。もたれないです。
写真のロールケーキの大きさは小。
他にも、 中ロールと大ロールがあります。
お取り寄せできますよ。
あと一切れサイズもあります。(これはお取り寄せは?ですが、長崎に行ったら試してみて)
テレビでも言いましたが、きめの細かいスポンジを食べていくと、ほんのりと上品なクリームにあたり、それで口の中が甘くなったら、リンゴがやってきて、その酸味でリフレッシュ。また食べる・・・となり、飽きない味なのです。
ロケの合間に、オーナーさんと奥様とお話がたくさんでき、長崎のおくんちのこととか、いろいろと聞きたかったことをお尋ねできて、私のお菓子の調査にとっても、とても有意義でした。ありがとうございました。長崎に行ったらまた、よらせていただきます。
それにしても、ブログから駒・・・・といった出来事に、狂喜乱舞(気持ちの上で・・・)の様相になった一週間。ずっと書きつづけたことに対しての、ご褒美やね・・。
今更ながら、継続は力・・・ということを、しみじみと感じた出来事でありました。
*****************************
~長崎街道(シュガーロード)について~
長崎街道(シュガーロード)は江戸時代に整備された脇街道の一つで、小倉の常盤橋を起点として長崎にいたるまでの路線です。長崎の出島に入った砂糖はこのルートを通って大阪や江戸に運ばれました。この砂糖が通った道沿いには、さまざまなお菓子が生まれることとなります。そして、時代が下って、炭鉱が華々しい頃にそのお菓子たちは筑豊で大きく花開く事になります。今では全国的に有名になっている【ひよこ】や【チロルチョコ】などは筑豊生まれのお菓子です。
私はこのシュガーロードを歩いて、お菓子が生まれた土壌、文化などを調べたいと常々思っていた・・というわけです。小倉~長崎までの宿場町に繁栄したお菓子、今でも残っている古いお菓子、新しい時代のお菓子、絶滅しかかっているお菓子など調べますよ。そして長崎まで調べたら、南蛮菓子の故郷、ポルトガルへ・・・と野望をいだいております。
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このブログのサイドバーにあるテーマで今まで書いたことを見ることができます.
当ブログ内の文章、写真、その他の無断転用、転載を固く禁じます
長崎は江戸時代、鎖国をしていた我が国で唯一の外の世界に開かれた町でした。
出島には、いろいろなものが入ってきました。その中に、砂糖がありました。
江戸や大坂にむけて運ばれていった砂糖。海路、陸路を使って運ばれていきました。
長崎街道は、そんな歴史から、別名シュガーロードと呼ばれています。
砂糖が通った道沿いには、甘いお菓子の文化も広がっていきました。
時代が変わって近代産業が盛んになりしころ、その沿線に、一大消費地が出現し、それによってますますお菓子は発展していきます。
長崎のカステラ、佐賀のまるぼうろ、筑豊のひよ子や千鳥饅頭などなど。
そんなお菓子を取り巻く歴史や、生まれた町の背景、誕生のお話・・・などに、魅力を感じてはまり込んだ郷土菓子の世界。まるで仕事のように、頼まれもしないのに、ブログに書きつづけています。
そんなブログを、たまたま、お菓子のことを検索していた、KBCアサデスの製作スタッフさんが見つけてくださいました。
ちょうど、「べつばら」という企画で、お菓子とそのお菓子を紹介してくれる人を探していたそうです。「べつばら」というのは、ランチなどを食べた後にでも、ペロリと食べれるお菓子・・。ほらよく、言うじゃない。ケーキはべつばら・・って。それ・・です。私はべつばらを紹介する、ベツバラジェンヌ・・ということになるらしいのです。
で、電話で急に何かありませんか?…・と尋ねられ(たくさん食べているのに、急に尋ねられると意外と思いつかないものですw)いくつか候補をあげて、その中から、長崎のホンダ洋菓子店の「スイスロール」を・・ということになりました。
一応、郷土菓子研究家としてのデビューです。
長崎・・というのもかなり感慨深い(私は長崎生まれです)
・・・というわけで、19日に長崎ロケ・・・に行ってきました。(その内容が本日、放映されました)
みよ♪ この晴れ姿(大笑)
場所は思案橋です。
レポーターの三好さんと、やり取りをしているところ。
郷土菓子研究をしているんだよ~~・という話。
べつばら・・・ということなので、その前に、ほんばら・・をということで、長崎名物、トルコライスを「つる茶ん」で食べました。このお店はトルコライス発祥のお店。創業大正14年の老舗です。
これを平らげた後に、いよいよ、べつばらのロケがスタート・・となりました。
今回、お邪魔した、ホンダ洋菓子店(http://swiss-roll.com/)は、長崎の公会堂前のあたりにある、創業90年くらいになるお店です。(創業大正14年)
今のオーナーは3代目。オーナーのお父様が初代、お兄さんが2代目だそうです。
初代は、梅月堂(シースクリームで有名なお店)で修業をなさったそうで、その後、洋菓子のお店を開かれたそうです。
長崎で初めての洋菓子店だったそうです。
「スイスロール」は、2代目のお兄さんが考案。
番組でも紹介されていましたが、こちらのスイスロールは、中にアップルパイが入っています。ロールケーキとアップルパイの二つの味が楽しめる優れもの。
なぜ、このようなお菓子を作るようになったかというと、作った当時(昭和33年)は、アップルパイがまだメジャーではなかったので、それを広めるためということと、当時のアップルパイのなかには、スポンジ生地をいれてつくっていたのだけど、これを逆にして、スポンジ生地で巻いてみたらどうだろうか・・と思ったからだそうです。
これが、スイスロールです。
スイス・・とつけたのは、バタークリームを使っているので、バター→酪農→スイス・・と連想して名づけたとのことでした。バタークリームというと、私と同じくらいの年齢の人にとっては懐かしいかもね。私が小さいときには、デコレーションケーキにはバタークリームでした。当時はまだ、生クリームがなかった(あったかもしれないけれど、メジャーではなかったのです)
バタークリームは、生クリームより日持ちがしますが、食べると重たい感じがします。(生クリームよりは)しかし、このスイスロールのバタークリームはとても上品で、甘い(といっても控えめ)中にほんのり塩味がしててとても美味。もたれないです。
写真のロールケーキの大きさは小。
他にも、 中ロールと大ロールがあります。
お取り寄せできますよ。
あと一切れサイズもあります。(これはお取り寄せは?ですが、長崎に行ったら試してみて)
テレビでも言いましたが、きめの細かいスポンジを食べていくと、ほんのりと上品なクリームにあたり、それで口の中が甘くなったら、リンゴがやってきて、その酸味でリフレッシュ。また食べる・・・となり、飽きない味なのです。
ロケの合間に、オーナーさんと奥様とお話がたくさんでき、長崎のおくんちのこととか、いろいろと聞きたかったことをお尋ねできて、私のお菓子の調査にとっても、とても有意義でした。ありがとうございました。長崎に行ったらまた、よらせていただきます。
それにしても、ブログから駒・・・・といった出来事に、狂喜乱舞(気持ちの上で・・・)の様相になった一週間。ずっと書きつづけたことに対しての、ご褒美やね・・。
今更ながら、継続は力・・・ということを、しみじみと感じた出来事でありました。
*****************************
~長崎街道(シュガーロード)について~
長崎街道(シュガーロード)は江戸時代に整備された脇街道の一つで、小倉の常盤橋を起点として長崎にいたるまでの路線です。長崎の出島に入った砂糖はこのルートを通って大阪や江戸に運ばれました。この砂糖が通った道沿いには、さまざまなお菓子が生まれることとなります。そして、時代が下って、炭鉱が華々しい頃にそのお菓子たちは筑豊で大きく花開く事になります。今では全国的に有名になっている【ひよこ】や【チロルチョコ】などは筑豊生まれのお菓子です。
私はこのシュガーロードを歩いて、お菓子が生まれた土壌、文化などを調べたいと常々思っていた・・というわけです。小倉~長崎までの宿場町に繁栄したお菓子、今でも残っている古いお菓子、新しい時代のお菓子、絶滅しかかっているお菓子など調べますよ。そして長崎まで調べたら、南蛮菓子の故郷、ポルトガルへ・・・と野望をいだいております。
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Posted by はなはな at 16:50│Comments(2)
│スイーツ女子の日々
この記事へのコメント
知っていれば、録画したのになぁ。
継続は力なりですね。
今後のいろいろな美味しいレポート楽しみにしています。
いつも、情報を発信してくださり、ありがとうございます。
継続は力なりですね。
今後のいろいろな美味しいレポート楽しみにしています。
いつも、情報を発信してくださり、ありがとうございます。
Posted by BB at 2014年03月26日 20:40
BBさん
コメントありがとうございます。
ブログがご縁でテレビにでました。
ちょっと励みになりました♪
コメントありがとうございます。
ブログがご縁でテレビにでました。
ちょっと励みになりました♪
Posted by はなはな at 2014年03月27日 21:53
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