雲仙銘菓 湯せんぺい

2014年08月04日

 先日、Kさんから電話があり、雲仙に来てるので、古いお菓子とかあったら買ってきて下さるという。
 すかさず、【湯せんぺい】をお願いしておいたら、ちゃんと買ってきてくださいました。それも、遠江屋のもの。感謝、感謝であります。

 雲仙は、日本で初めて国定公園に指定された場所。明治以降は在留外国人の避暑地として栄えました。軽井沢みたいな感じだったのかなあ?そのせいか、ちょっと上品な雰囲気がありますもんね~(私の個人的な感想です。あくまでも・・・)

 湯せんぺいもこの時期に生まれたお菓子らしい。誕生にはいろいろな説があるようで、これは直接雲仙に行ったときに確かめようと思います。

 卵と砂糖と小麦粉で作られている卵煎餅。
 九州のお菓子は卵と砂糖と小麦粉を使っているものが多いのは、いつもこのブログにも書いている通りですが、煎餅も卵煎餅が多いですね。草加せんべいとか米を使った煎餅とは違ったお菓子。煎餅とはいうものの、こちらは洋風の雰囲気です。ちなみに煎餅と書いてせんぺいと読むことも多いのも九州のお菓子の特徴。でも、絶対・・というものでもないので、このあいまいさも、九州人の気質ににてて、おおらかな感じです。

 この湯煎餅、フランス菓子のゴーフルにも似てる・・・・と思っていたら、フランス煎餅がルーツかも・・という説もあるらしいのです。

 食べてみたら、和製ゴーフルという感じ。煎餅と思えば、卵煎餅だし、ゴーフルと思えば、ゴーフルかも・・という感じ。昔、避暑に来ていた外国人たちは、アイスクリームに添えるウエハースの代わりにしていた・・という話もあるらしい。なるほど、合うかも・・・・試してみようか・・という気になります。

 今回、頂いた湯煎餅。 遠江屋本舗のもの。パッケージが良いですね~。
雲仙銘菓 湯せんぺい


雲仙銘菓 湯せんぺい

 


 〇にト 遠江屋のマーク?デザインが良い感じ。
 食べると、あっさりした卵煎餅という感じ。
 品の良い甘さ。
  
 今回は頂いたお菓子なので、ざっとアウトラインのみ書いてます。
 実際に訪ねて、お話を伺えば、もっと面白い発見があるかもしれません。
 後日のお愉しみ・・ですね。

 ちょうど、ゴーフルも取り寄せたいものがあるので、これも後日のお愉しみです


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~長崎街道(シュガーロード)について~
 長崎街道(シュガーロード)は江戸時代に整備された脇街道の一つで、小倉の常盤橋を起点として長崎にいたるまでの路線です。長崎の出島に入った砂糖はこのルートを通って大阪や江戸に運ばれました。この砂糖が通った道沿いには、さまざまなお菓子が生まれることとなります。そして、時代が下って、炭鉱が華々しい頃にそのお菓子たちは筑豊で大きく花開く事になります。今では全国的に有名になっている【ひよこ】や【チロルチョコ】などは筑豊生まれのお菓子です。
 私はこのシュガーロードを歩いて、お菓子が生まれた土壌、文化などを調べたいと常々思っていた・・というわけです。小倉~長崎までの宿場町に繁栄したお菓子、今でも残っている古いお菓子、新しい時代のお菓子、絶滅しかかっているお菓子など調べますよ。そして長崎まで調べたら、南蛮菓子の故郷、ポルトガルへ・・・と野望をいだいております。
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Posted by はなはな at 10:46│Comments(0)番外編
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