シュガーロード 番外編14 羊羹おいしさ講座

2013年05月28日

 5月26日は、浄水通りの村岡総本舗で、【羊羹のおいしさ講座】に参加してきました。

 この講座は、羊羹の製造方法や種類の紹介と、なぜ佐賀は羊羹の消費量が日本一なのか・・などのお話をききながら、羊羹を試食させていただきました。

 シュガーロード 番外編14 羊羹おいしさ講座




 



















 試食の羊羹は、奥が水羊羹 「本練」 「かぼちゃ」
 手前  特製切り羊羹(紅練り) 櫻羊羹 極上羊羹(小倉)

 赤い二つの羊羹と小倉羊羹は、製法が違います。
 櫻羊羹(真ん中)は白小豆、糸寒天と角寒天をつかっており、一番スッキリした上品な味わいでした。左の切り羊羹は白いんげんも使っているので、白小豆のみよりももっさりした感じ・・とはいえ、これは教えていただいていないとわからないくらいの微妙なものです。どちらも見目も味わいも美しい羊羹でした。 右の小倉の羊羹は他の二つよりも練りが固め。しっかりした歯ごたえがありました。

 水羊羹はツルン・・とした味わい。暑い夏にこれはいいかも・・・。でもしっかり羊羹を味わった後だったので、甘党としては、物足りないかなあ。普通の羊羹が好きですね~。

 羊羹は和菓子の中でも、芸術品のようなお菓子です。中に黒豆や白小豆を閉じ込めたものなんか、まるで宝石を固めたような色あいで惚れ惚れします。アンコの塊だから・・・なんて敬遠するのは本当に勿体無い。あの夏目漱石も草枕の中で羊羹のことを書いてますが、その溺愛ぶりが、なんとなくわかる気がしている、今日この頃。大人のお菓子ですね。

 村岡総本舗の本店は佐賀県の小城にありますが、この小城には、小城羊羹を作っているメーカーがなんと27社もあるそうです。小城に行ったときに、この通りを羊羹ストリート・・と呼ぼう・・と冗談で言っていたくらい、羊羹屋が多いな~とは思ってましたけどね。いやはや凄い。

 羊羹を美味しく食べたい・・と思うなら、カットは40gから50gの大きさにした方が良いそうです。これを2口でたべると、中の寒天や豆の味わいがわかる・・ということらしいです。確かに、羊羹は薄く切って食べると味わいが変わるような気がします。個人的には、羊羹とカステラはちょっと厚めにカットして食べたい・・・と思っていたので、まんざら感覚は悪い方ではないな・・と密かに得意顔であります。

 この講座は、7月13日にまた開催されるようですよ。気になる方は、村岡総本舗にお問い合わせくださいね。

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~長崎街道(シュガーロード)に魅せられて~
 長崎街道(シュガーロード)は江戸時代に整備された脇街道の一つで、小倉の常盤橋を起点として長崎にいたるまでの路線です。長崎の出島に入った砂糖はこのルートを通って大阪や江戸に運ばれました。この砂糖が通った道沿いには、さまざまなお菓子が生まれることとなります。そして、時代が下って、炭鉱が華々しい頃にそのお菓子たちは筑豊で大きく花開く事になります。今では全国的に有名になっている【ひよこ】や【チロルチョコ】などは筑豊生まれのお菓子です。
 私はこのシュガーロードを歩いて、お菓子が生まれた土壌、文化などを調べたいと常々思っていた・・というわけです。小倉~長崎までの宿場町に繁栄したお菓子、今でも残っている古いお菓子、新しい時代のお菓子、絶滅しかかっているお菓子など調べますよ。そして長崎まで調べたら、南蛮菓子の故郷、ポルトガルへ・・・と野望をいだいております。
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Posted by はなはな at 17:47│Comments(0)番外編
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