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シュガーロード~菓子文化セミナー~

2013年03月11日

 今日(3月9日)は、村岡総本舗の村岡社長の【菓子文化セミナー シュガーロード講座】に参加してきました。昨年の4月より毎月開催されていたようなのですが、このセミナーを知ったのが、昨年の12月。そう、12月は小城の羊羹資料館にいったのでした。その時、いただいた商品案内にセミナーの案内が載っていたのでした。

 それで早速・・・といっても1月は仕事で参加できず、先月から参加。しか~し、今月で終了なんですって・・・ 残念・・・。 まあそれでも2回参加できたわけだし。今月なんか、キャンセル待ちだったのに、参加できたんだし・・。それでももうちょっと早く気がついていたらね・・と思います。

 村岡社長はお菓子の研究家。著書は、シュガーロードのお菓子を追いかけている私にとってはバイブルみたいな物。本を舐めるようによんでいますが、やはり実際にお話を伺った方が、理解も早いし、いろいろな気づきがあります。

 今月のテーマは【桜のお菓子】でした。

 桜は日本人にとって、特別な花。
 本居宣長の和歌「敷島の大和心を人とわば朝日ににおう山桜花」
 この歌にも表現されてるように、大和心 日本人そのものをあらわす花であります。

 この季節、その桜のモチーフは和菓子に多く取り入れられているようです。

 セミナーでは、桜尽くしのお菓子をたくさん頂きました。
 会場でいただいたのが、桜色の外郎、岡の花(このお菓子は3月限定のお菓子だそうです)









 





 外郎は今では名古屋の銘菓・・と思われていますが、実は歴史的には、伝来地は博多。ちなみに外郎は役人の官職(元の役人だったそうで、博多に亡命してきたようです)。伝えた人の官職がお菓子の名前となりました。小田原で作ったのが最初のようです。名古屋へは小田原から伝わったのです。山口の豆子朗も有名ですね。


 
 















 村岡総本舗の桜のお菓子たち
 桜岡は中は6種類の羊羹がはいってます。チョコみたいな感じのパッケージです。
 ちょこちょこといろんな羊羹が食べたい人におすすめ。
 
 和菓子のステキなところは、季節感があるところ。季節を先取りしていく感覚は、日本人ならでは・・の繊細な感覚だと思います。季節のモチーフをお菓子に取り入れる、すなわち生活に取り入れる感覚は現代人が失いかけているもの。大切にしたいものです。季節の移ろいを感じる心は、生活にうるおいを与えると思いますし、日々の営みの中に、ささやかな美しさを見出せるもの。これは幸福感にも通じますしね。

 今日はこんな物も見せていただきました。
 金華糖です。砂糖細工でつくられた鯛。おめでたい・・・の鯛って感じでしょう。
 佐賀には、寿賀台・・といって結納の時に使う砂糖細工がありました。大正時代から昭和40年代まであったそうで、今では見られなくなったそうです。この寿賀台の飾り菓子が金華糖だそうです。愛嬌のある可愛らしい鯛でしょう。


 
 
 














 寿賀台は、佐賀のおひな祭りのイベント会場に展示されているようなので、近いうちに見に行ってこようと思います。その時にあらためて、ブログでご紹介しますね。
 写真の鯛は唐津で作っているお菓子屋があるそうで、お雛様の季節用にいろいろな大きさの物があるそうです。10cm位からあるそうですよ。

 金華糖は、16世紀に南蛮菓子として伝えられた有平糖を模してつくられたともいわれています。佐賀での有平糖は、千代結びといわれるもので祝事に使われています。



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さて、ここでおさらいコーナー
 ~長崎街道(シュガーロード)について~
 長崎街道(シュガーロード)は江戸時代に整備された脇街道の一つで、小倉の常盤橋を起点として長崎にいたるまでの路線です。長崎の出島に入った砂糖はこのルートを通って大阪や江戸に運ばれました。この砂糖が通った道沿いには、さまざまなお菓子が生まれることとなります。そして、時代が下って、炭鉱が華々しい頃にそのお菓子たちは筑豊で大きく花開く事になります。今では全国的に有名になっている【ひよこ】や【チロルチョコ】などは筑豊生まれのお菓子です。
 私はこのシュガーロードを歩いて、お菓子が生まれた土壌、文化などを調べたいと常々思っていた・・というわけです。小倉~長崎までの宿場町に繁栄したお菓子、今でも残っている古いお菓子、新しい時代のお菓子、絶滅しかかっているお菓子など調べますよ。そして長崎まで調べたら、南蛮菓子の故郷、ポルトガルへ・・・と野望をいだいております。
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Posted by はなはな at 09:17Comments(0)番外編